2005-01-01から1年間の記事一覧

五月病なパソコン

★前回のブログ、OSが立ち上がらなくなった、の続きをようやく更新出来る環境へ落ち着いた。★今回、NTLDR is missing のメッセージのもと、BIOS以外が起動しなくなったパソコンに再びOSを立ち上がらせるために私の試した2,3の仕業。 1、友人頼み(「すい…

謎々など

13日の金曜日、nekowaniのパソコンからメッセージが届いた。NTLDR is missing.つまり、OSの部屋に入る最初の扉の鍵がみつかりません、ということ。 こうしてOSが立ち上がらなくなった。 次の日、「おなかが痛くて」という小学生ばりの仮病をついて出社…

★しばらく書店で働いているのだが、内に入って見えることがいくつかある。★たとえば、書店員の作業の多くは選別、分類である。補充と新刊併せて毎日大量の本の分類をこなさなければならず、ひたすら整理整頓を繰り返す。そんなおり、当然仕分けに困る雑種本…

ブログ再起動

もう長らく、1ヶ月もブログを更新していない。理由は様々だが、やはりこのままでは廃絶。すたれ、消えゆくのも時間の問題、というかもともと何か出来上がってたりアクセスがたくさんくるようなブログではなかったわけだが、それでもせっかく始めたことだし…

鼠の尻尾

この画像は先日アマゾンより我が家に訪れた<エレコム・モバイルワイヤレスマウスM-D6URSV>である。ハイブリットなたまごのようにシュールでスタイリッシュなその形を目前にしたとたん、手のひらをマウスのカーブにピッタリ合わせ、偏執的な喜びに浸る。レ…

世にも奇妙な物語

新宿で偶然こんな絵に出会いました。構図がいかにもだったので思わず。 <あなたの物語>と写る巨大スクリーンの前では<怒れ日本人!世界平和は日本民族の心である!>を力説する右翼の方が。くしくもフジテレビのマークと日本の旗のデザインがかぶっている…

『嗤う日本のナショナリズム』を巡る安易な覚書

ひさびさに実家の大宮に帰省したらJR駅構内に驚いた!なんじゃ!成城石井みたいなスーパーやら喫茶店やらリブロやら、おまけに服飾店まで、あたかも階層のないルミネ(駅ビル)みたいなのが平面上に広がってるよ(詳細はこちらJR東日本:プレスリリース:「J…

嬉々麒麟

本日、山中貞雄『百万両の壺 丹下左膳』を観に母校の図書館へ向かう。さて、入館するとどうも見覚えのある方が司書から預かる資料を片手に嬉々とした様子でソファーでゴソゴソしている。彼は私が大学1年の時受けたフロイトの授業の文壇に立っていた、小此木…

縮みゆく鰐

久しぶりの更新。日々蓄積する戯言の山を少しでも消化、しかし時間はあくまで小エネを求められている、やはりブラインドタッチの習得は急務である、というように今日もつれつれ日記をすなる。ようやく『トーク・トゥ・ハー』を鑑賞。鑑賞後即刻カエターノ・…

ダブ(エ)ストンの案内人

「これはまさに『存在論的、郵便的』を寓話にしたような小説になっていて(往時の高橋源一郎を思わせる)、たいへん興味をそそられた」(http://www.hajou.org/hajou/00/hajou00.txt)と語る東浩紀にソソられ、浅暮三文の『ダブ(エ)ストン街道』(講談社文…

『スパイダーマン2』雲の意図

『スパイダーマン2』を観る。 シリーズ第2段の醍醐味は「仮面の脱着」だ。 スパイダーマンことピーター・パーカーは、私的な生活(恋愛、大学の勉強、アルバイトなど)に支障をきたすスパイダーマンとしての役割に嫌気がさし、衣装を捨てることで「廃業宣…

「ひきこもり」引き交々

友人から孫借りした上村和樹さんの『「ひきこもり」だった僕から』(講談社 2001)を読む。前半の「これまで(自分へ)」が魅力的。卓越した視線による印象を確信犯的な語りで綴っている。つまりそれは単なる“過去の記憶の叙述”ではなく、あたかも意味の付与…

映画猟人日記

とにかく映画を観に行きたい。何かを観たいというより、映画を観に行く行為自体を楽しみたい、ということで渋谷イメージフォーラムへ。タイトルは『猟人日記』(http://www.elephant-picture.jp/ryojin-nikki/index.html)-である。これを選んだ理由はほとん…

猫だろうが鰐だろうがビデオニュースドットコム

今日ビデオニュースドットコムhttp://www.videonews.com/を初めて利用した。とにかく内容が濃い。「気鋭の社会学者宮台真司と国際派ビデオジャーナリスト神保哲生が毎週のニュースを一刀両断!」というやや歯の浮き気味のキャッチコピーのついた「マル激トー…

縮図縮図縮図…インコ道理教覚書

『縮図・インコ道理教』大西巨人/巨人館 を読んだ。ただで公開してるなんて大西さんは偉大だな、と感謝。 読了後、読書の杖として簡易なメモを残した。(志なかば、疲労のため不完全で終わるが) 一、遠景…天皇制について 二、中景…インコ道理京地下鉄毒ガ…

カマタリ大火の戒心

なぜだろう。 『レフトアローン』鑑賞以来、厳密には『ブックレット重力NO.1「LEFTALONE 構想と批判」』読んで以来、鎌田哲哉が頻繁に思い起こされる。 それはごく具体的な日常生活の中で、例えば書店(nekowaniの生計は書店員としての働きでまかなわれてい…

ガメラのカメラ日記

もうそろそろ春だ。ここは新宿御苑。サクラ。カメラ。ガオー。

目覚めよと猫庭は怒る

人づてに評判を聞いたので、星野智之の『目覚めよと人魚は歌う』(新潮文庫 2004)読んでみた。 しかし、なんというか、これほど言葉が思い浮かばない(正確には、罵倒以外の、節度を持った言葉が浮かばない)小説を久しぶりに読んだ。解説は巻末の「星野智…

太陽は左翼ひとり、すぱぱぱーん!vol.2

『LEFT ALONE2』上映初日の終演後に井土紀州監督、スガ秀実、花咲政之輔がやってきた。時刻は23:10ほど。ユーロスペース管理人は慌しく彼らを舞台にあげ、あからさまな時間的プレッシャーをあたえている様子。もちろん横の対談をする余裕はない。その中で…

太陽は左翼ひとり、すぱぱぱーん!vol.1

その映画はあらかじめ消去された何かを含む写真からはじまる。そこにはレーニンが演説する姿が見える。しかし演壇の横に立っていたトロツキーの姿は見えないのだ。これは、スターリン以外にレーニン後継者が生まれたかもしれなかった可能性の隠蔽である。 こ…

『郵便的不安たち♯』覚書 vol.1

大学でテクスト批評の勉強をしていた頃、幾度となく論文を課されたが、その度に負に落ちない思いにかられたことがあった。たとえばそれは<論文とは「問い」をたて、それに対する「答え」を提供するもの>という暗黙のルールに従う時である。なぜ、あらかじ…

ジャイアントボイス

おとといの事であるが、一年中で一番寒いこの時期にバイクで奥多摩に行こうなどと無謀な企てをし、結局途中で力尽きて福生で折り返すこととなった。 福生には横田基地がある。初めて訪れたが何だか異様な雰囲気だった。トイレに行きたい夢や迷子になる夢で現…

動物化するシンセミア

『シンセミア』を読み終わる。この一週間まさにシンセミア中毒に侵されていたが、ようやく打開への一縷の光がみえつつある。今回も山形県東根市神町が舞台。語り手は特定せず視点は次々に移り変わり、鼠さえもが語る目線の持ち主として登場するほど、端的に…

イム人皮

今日は水曜日。都内の映画館(の多く)は1000円ポッキリ!といことで、『パッチギ!』観に行った。群集が走る走る殴る走る殴る。坂道だとか川だとか家屋だとか場所がうまく使われ、越えるし壊す。「境界線をぶち破る!」つまりはパッチギ!(頭突き)である。…

森の下にも森がある

連休二日目は、ジャスミン茶の入った水筒とオニギリとデジカメ持って高尾山昇ってきました。 地面が雪で凍っていたので三回も尻餅つきました。 吊り橋吊り橋!

本日のプールは女湯です

これは高円寺にある、住宅も店舗も見境なく同一線上に並ぶ路地で遭遇した、ある銭湯の入り口に書かれたお知らせだ。文脈が分からない。 疑問1:銭湯にプールがあるのだろうか。 疑問2:あるとしてもその用途は浴場として使われているのか。 疑問3:だった…

晴天つぶし

アベ文庫は新潮文庫だけではなかった! 『ニッポニアニッポン』以降(以降、という序列は書籍の発行順ではなく、私が阿部作品を読んだ個人的な時間軸に基づく)、阿部和重の著作との出会いは「新潮文庫」という低価で汎出没的な出版形態による媒体が中心であ…

書店員、客と見紛う

某大型書店で勤務して半年がたつ。 書店員として訓練され、今やほぼ潤滑に役割を果たしている。 と思うのは妄想で、それほどの経験値などほぼあてにならないことが分かった。 というのも、今日は店員でありながら、公然と客の振る舞いをしてしまうという自体…

ジャンプ!ジャンプ!

何だが賞味期限を一週間も過ぎた危険なステーキ用牛肉200グラムあったのを(冷凍しているので一週間程度なら一向にきにしないのだが、生で輸送されてきたので鮮度が心配だった。ヤコブ病についてはたいした知識もないのでナメテかかっているのだが)、今日こ…

阿部が重なる

雑種犬の快楽を味わうがため、今日も阿部和重を読む。 今回は新潮文庫の『無情の世界』である。 掲載された三作品とも面白かった、喜劇だ、実際爆笑した。 『鏖』に詳細に記されるデニーズ・メニューのカロリー数値が、だんだんドラクエのHPの数値に思えてき…