ジャイアントボイス

nekowani2005-02-19

おとといの事であるが、一年中で一番寒いこの時期にバイクで奥多摩に行こうなどと無謀な企てをし、結局途中で力尽きて福生で折り返すこととなった。
福生には横田基地がある。初めて訪れたが何だか異様な雰囲気だった。トイレに行きたい夢や迷子になる夢で現れる、よく整理されただだっ広い道路にそっくりである基地の脇の国道16号を走っていると妙に落ち着かない。まわりはなぜか巨大なトラックだらけで、しかもみな心なしか運転が荒くスピード出しすぎの印象だ。近くを裸身で走るバイクにとって、それらは脅威的である。圧倒される。上空にはまだ低空飛行中である飛行機がでかい。バイクから横田基地のゲートを見やると、どこからそんなに現れたのだという位、車がひっきりなしに出入りしている。

基地の中の様子が気になった私は家に帰ってネットで調べてみる。東京都福生市公式ホームページを見てるうちに<ジャイアントボイス>という何か喚起的な単語に出くわす。これは演習訓練の一つであり、日本語では「大型拡声機」の意である。基地関連トピックス平成15年度の中の、<ジャイアントボイス>演習の項目をみるとこんな報告事項があった。

・5月演習時はサイレンが鳴った回数は4回、問い合わせはありませんでした。
・7月演習時はサイレンが鳴った回数は3回、問い合わせはありませんでした。
・10月演習時はサイレンは鳴りませんでした。
・2月演習時はサイレンが鳴った回数は7回、問い合わせ1件でした。


お問い合わせの回数なんて書いて、身の潔白でも果たそうとしているのか、やけにわざとらしく感じる。
その他、横田米軍基地関連のページをめぐるうちに、ここがもと旧日本陸軍立川飛行場であったことや、「横田」という名付けは戦後説と戦中説があることを知った。(http://www.geocities.jp/rhpqq324/index.htm