本日のプールは女湯です

nekowani2005-02-11

これは高円寺にある、住宅も店舗も見境なく同一線上に並ぶ路地で遭遇した、ある銭湯の入り口に書かれたお知らせだ。文脈が分からない。
疑問1:銭湯にプールがあるのだろうか。
疑問2:あるとしてもその用途は浴場として使われているのか。
疑問3:だったらその銭湯にあるプールとは、始めから浴場ではないのか。
おっせっかいな疑問を想起しつつ、明日は「本日のプールは男湯です」に違いない、と予想する。

放送塔により街全体にアメリカや日本のポップミュージックが流れており、商店の活性化を図っているようだ。音楽を共有するこの巨大な商店街(何本道をずらしても、またどこまで先をいけども商店はつらなっているのだ)全体をあたかもひとつの百貨店だ。

自分と非常に趣味のよく似た古本屋発見。小さい店舗だが欲しくなる本ばかりが取り揃えられている。だがそこで購入したのはどこの古本屋にもありそうな『シンセミア』上下巻である。

はじめて貸本屋を見る。会員費300円。
ラーメン屋の名前は『味二番』。ポストモダンだ。
マッサージ屋の名前は『マッサージュ』。つい捏造されたフランス語に思える。
大衆居酒屋は『ばくだん』。過激な大衆の寄り合いを想像してしまう。
熱帯魚屋に入る。小さな小魚たちは皆、水槽の中の昆虫にみえる。水槽の脇にはこちらに丸い臀部をみせる猫が居座り、近寄ってもビクともせず、細目で睨んでくる。
かつて「カメラによって魂が吸い取られる話」をしてくれた古物店のソバージュヘアの男性が見つからない。消えている。

今日も楽しかったです。