退行する乙女祭り

トマト

本日は乙女祭りが開催されるとのことで地元埼玉に遠征。
遅れてきた青年入場、トマトジュース片手に乙女の頬は皆ローズ。
”ちん(ここでの私の呼び名)、ちんは一体今何をしてるんだね?”
”朕のこと?朕はいまだ無職”
あぁ、其の時の、歓待とも哀れみともしれない、なんとも複雑な香しき乙女たちのざわめき。
”ささ、お腹を空かせているのだろう?とにかく一杯やりたまえ....”
私は勧められるまま皆と同じトマトジュースで一杯、その甘い桃色の部屋でお腹も気分も急速飽和、かつての我々の方言であったP語とちゃま語はごく自然に口からもれる。


いただきマッスル、ところでMP、MPのいないこの5年間は実に危険に満ちあふれていたピーよ”
”ちん、ちんの身の回りはなぜか危険に満ちあふれていたね、特にゴルゴには気をつけろ”
そう言い終わるか否か、MPは私の前にまっすぐ伸ばした前腕から上腕を振り下ろし、ふう、危ないったらありゃしない、とかつぶやきながらその視線を高層ビル上階のレディースアートネーチャーの窓明かりへと向けるのである。ほんとに、本当にありがとう、自分じゃ全く気づかないんだよね。


”ちゃま、そういえば最近do?"
”ああ、品川は1年間掃除してないからね、なにせ毎日クレームギリギリなもんで。”
”ちゃま、あの時は『これがちゃまだ』とか言って黒板にヌケ作先生の似顔絵書いてごめんYo!”
"いいってば、そんなの15の夜の過ちじゃんか。そういえばあのころ、ちんは包帯グルグル巻きだった....."
”ああ、盗んだギターで教室の窓ガラスを割りまくり、救急車で逃げ去った夏休みの昼下がりの話?あの時朕は校庭に運ばれる担架に横たわりながら息も絶え絶え校舎を見上げたんだけど、窓からタコみたいな顔を突き出した乙女たちがたくさんいたのだよ、ピー、世田谷の空はどこも狭くて....”
”ちんはあれ以来怪我ばかりしている、気をつけてクリクリ”
”有賀サツキ....”



”あ、そういうあんただ霊?TBは?”
”TBは欠席。私はティーチャー、T”
”そうそうT、今日の語録を聞かせて”
”弱い者いじめは最低だ、強い者と喧嘩しろ”
”お目がタコい”


解散後、久しぶりの実家へ、すると地元では有名なリボンちゃんに偶然出会う。
忘れていたがそのリボンをみて一瞬で思い出した。
何か話しかけてきたようだが、イヤホンのせいで聞き取れず。



本日の課題: いかにして教室をドスンとするか
本日の教科書: 『亜未!ノンストップ』
復習教材: 『次郎日記』(高崎線発)